
「東京の日本語教育を考えるつどい 2025」が5月18日に開催されます
外国につながる児童生徒が激増しています。2025年の都立高校の在京外国人等生徒対象入試では、新たに3部制定時制高校4校・計80名定員が増加したものの、倍率は2.1倍と依然高く(全年は1.93倍)、248名もの不合格者が出ました。
小中学校の日本語学級は、設置数が増えつつありますが、令和6年度小学校が12区3市28校、中学校は7区2市13校であり、まだ十分とは言えません。
このようなことから今年の「つどい」では、地域や夜間中学校など多様な学びの場から実情を話していただきます。
今年の『東京の日本語教育のつどい』千代田区飯田橋の東京しごとセンターで開催されます。
・開催日時 2025年5月18日(日) 午後1時から4時30分
・場 所 千代田区飯田橋「東京しごとセンター」
(千代田区飯田橋3-10-3、JR飯田橋駅東口7分・水道橋駅7分)
・テ ー マ 「外国につながる子どもの激増に直面して 学びの場の多様化を考える」
報 告1:夜間中学校の現場から
和島直樹さん(葛飾区立双葉中学校夜間学級)
報 告2:豊島区「みんつく」の取り組み
伊藤恵美子さん・松浦和代さん(みんつく)
報 告3:多文化キッズコーディネーター(東京都)の取り組み
鈴木加奈さん(中野区国際交流協会)
(休憩)
・お絵かきムービー:やさしい日本語アニメ「やさしさが、あったから。」
(作:イスグリグ静)紹介
・「体験発表」アシム ギミレさん(ネパール出身、都立一橋高校卒、自動車整備士)
都知事・都教委・都議会要望
東京都は、都内の小中学校における日本語教育のあり方を決める役割を負っています。また都としての外国籍児童生徒に対する専門部署の設置や小中学校の教員の配置など、各区市への支援を、より一層強化することのできる役割も担っています。
そのため、考える会としても、都知事や都教育委員会への要望書の提出や、具体的な協力支援を行っています。
また、外国につながる子どもたちへの日本語教育の充実のためには、都議会のすべての会派の協力が欠かせないものとの認識から、都議会への働きかけも重視しています。
要請行動は、次年度の予算が審議される前に、都議会すべての会派に向けて、小中学校における日本語教育の充実や、都立高校入試制度の改善改善等について要望するものです。これからも、しっかりとした協力関係を保ちつつ、積極的な働きかけを続けます。
日本語を母語としない子どもの教育制度改善・充実に関する要望書。PDFファイルはこちら
都立高校在京外国人の入試に関する要望書。PDFファイルはこちら
都議会全6会派への公開質問状に対する回答。PDFファイルはこちら
調査活動
外国につながる子どもの数は多くなってきたとはいえ、まだまだ少数です。したがって、その実態やニーズを把握する体制はできていません。そのため私たち日本語教育にかかわる様々な団体が主体となって、学習や進路の調査を行ってきています。